こんにちは。
四ツ谷治療院 高橋です。
本日は、無事に出産を終えた方から、実際に聞いた
お悩みについてご紹介したいと思います。
それは、母乳がうまく出ない…という内容でした。
「完全母乳育児をしたいのに、母乳が出ない」、「混合育児だけど、母乳が出にくい」
など、母乳不足に悩むママは多くいるようです。
特に生後1~2ヶ月頃は母乳の出が悪いので、適切に対処する必要があります。
ということで母乳が出ない原因について考えていきたいと思います。
母乳が出ない原因を知るために、まずは母乳が出る仕組みを知りましょう!!
母乳はお母さんの血液から作られています。
母乳は、プロラクチンというホルモンによって、乳腺で作られます。
その母乳を外に出すように指令を出すのがオキシトシンというホルモン。
オキシトシンが乳腺の周囲の筋肉を収縮させて
母乳を乳管へと移動させ、その後乳頭へと運ぶのです。
実は、赤ちゃんが吸う力だけで母乳が出てくるわけではなく
オキシトシンが母乳を押し出してくれているのですね。
母乳が出ない原因は主に4つあるといわれます。
①プロラクチンとオキシトシンの分泌量が少ない
プロラクチンとオキシトシンは授乳による乳首への刺激によって分泌されるのですが、
生まれたばかりの赤ちゃんはおっぱいを吸うことに慣れていないので、乳首への刺激が足りず、
プロラクチンとオキシトシンがうまく分泌されなくなるということ。
またお母さんの乳首の形によっても赤ちゃんが吸いにくく、
乳首からの刺激が薄いために母乳の出が悪くなることがあります。
②血液が不足している
血液は主に水が主な成分ですが、赤血球を構成する鉄分も大切な成分です。
これらが不足していると母乳をつくり出すことができません。
育児と家事が忙しく十分に食事が取れないことや、そもそも授乳中は必要な水分量が多いので水分不足になりやすい状態です。
授乳中は赤ちゃんの分も含めて、普段よりも多くの水分を取るようにしたですね。
また、出産で出血しているので、特に産後1ヶ月は鉄分不足になりやすいので注意しましょう。
③血行が悪い
体の冷えや肩や・首の凝り、ストレスなどが血行を悪くして、母乳の出を邪魔してしまいます。
特に産後すぐは慣れない育児でストレスも溜まり、運動不足になりがちです。
④乳腺が詰まる
乳腺の中に古い母乳が残ったままだと、詰まってしまって母乳の出が悪くなってしまいます。
母乳が乳腺に残ってしまうのは、「溜まり乳で常に母乳が溜まっている」、「赤ちゃんが吸いづらい」
「赤ちゃんが一方のおっぱいからしか飲んでくれない」など様々なようです。
出産を終え、胎盤が取れたその時からお母さんの体内では
「母乳を出そう」というスイッチがちゃんと入っていて、オキシトシンは分泌されます。
母乳が出ないと不安になってしまうかもしれませんが、多くのお母さんが経験することで、
自分を責めたり、深刻に考えすぎてストレスをためないようにしてくださいね。
産後の体質改善もサポートしておりますのでお気軽にご相談ください。