こんにちは。
四ツ谷治療院 高橋です。
不妊治療に取り組むなかで、
卵巣機能の低下という問題を抱える場合が非常に多いです。
卵巣機能は、人によっても大きく違うため
年齢だけでは判断できませんが
年齢が上がるにつれて卵巣機能も衰えてしまうのは仕方のないことです。
では、卵巣機能の低下が具体的にどのようなことに繋がるのかを
本日はお話しさせていただきますね。
※卵巣機能は、卵巣刺激ホルモン(FSH)と黄体ホルモン(LH)を検査することで把握することができます。
卵巣では、卵胞を育てて排卵させるという大きく2つの役割があります。
女性は、生理が来ると脳は、「卵胞を育てなければ!!」と判断して、
脳→脳下垂体へ ≪性腺刺激ホルモン放出ホルモン≫
脳下垂体→卵巣へ ≪卵胞刺激ホルモン≫
が、それぞれ分泌されます。
卵胞刺激ホルモンによって、卵巣は卵胞を育て始め
卵巣から分泌されるエストロゲンの量は増えていき、
その量がピークになると脳の視床下部は「卵胞が育ってきた!!」と理解します。
すると、脳→視床下部から再び卵巣刺激ホルモンが分泌され、
今度は、脳下垂体から黄体化ホルモンが大量に分泌されます。
卵巣に対して「排卵しなさい」という指令です。
また、これを「LHサージ」というのですが、LHサージが起きると卵巣は排卵をしてくれます。
排卵後は、卵胞から黄体化ホルモンが分泌され、
「高温期」となり、子宮内膜が厚くなって受精卵の着床にそなえます。
しかし、卵巣機能が衰えてしまうとこのホルモンたちの連係プレーが
うまく作用しなくなってしまいます。
その兆候は生理周期にも現れてきます。
①低温期が10日未満
低温期は、排卵をして高温期に切り替わるまでですよね。
ということは、平均的には15~17日くらいになると思います。
しかし、10日未満ということは、卵胞が育つのに必要な時間が経っていないのに
排卵されてしまっています。
卵胞が十分に育つ前に排卵をしてしまったら、妊娠率も低下してしまいます。
②高温期が10日未満
排卵後の黄体ホルモンが短期間しか分泌できてないことになるので、
受精卵の着床に備えられていない可能性が高いです。
まずは、ホルモンがどんな連携で私たちの身体を作ってくれているかを
知っていただけましたでしょうか。
次回は、卵巣機能が低下してしまうと
具体的にどんなことが身体のなかで起きているのかを
中心にお話させていただきますね。
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