こんにちは。

四ツ谷治療院  高橋です。

2016-06-09 09.10.30

前回のブログで、産後に起こる体調不良の原因について

紹介をさせていただきました。

そちらをまだ見ていない方は、一度読んでいただくと

分かりやすいかと思います。

http://yotsuya89.com/archives/4457

 

産後の症状はさまざまですが、

治療を行っている中でも以下のものは多く挙がります。

 

(1)自律神経の乱れ

(2)ホルモンのバランスの乱れ

(3)肩こり

(4)スタイルの乱れ、歪み

(5)貧血やめまい

(6)腰痛

 

(1)自律神経の乱れ

子育てのストレス

 

お母さんは、育児ストレスで心も体も休まる時間がありません。

そんなイライラからも自律神経は乱れてしまいます。

『何をするにしてもイライラしてしまって、周りの人に八つ当たりしてしまう…。』

『自己嫌悪に陥って余計にイライラが溜まるという悪循環に…。』

全てが初めてのことでどうしても、余裕がなくなってしまうのは

仕方ありません。

一番身近な家族に自分の状態を話して、

リラックスする時間を持てるよう相談することで改善することも1つですね。

自分の時間を持つために家族に子どもを預け、

ゆっくり眠る時間や外で羽を伸ばす時間を確保することも大切です。

夕食後30分~1時間のウォーキングは自律神経の乱れを改善する効果もあるので、

お父さんの帰宅後などに子どもの世話を任せて、

スーパーやコンビニに買い物に行くのもいいでしょう。

 

(2)ホルモンバランスの乱れ

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骨盤の歪みにより、ホルモンバランスも崩れます。

『産後、妊娠中に大量に分泌されていた

女性ホルモンのプロゲステロンとエストロゲンが一気に減少、

ホルモンバランスが大きな変動をするので、心身にトラブルをきたす』

といわれます。

そしてこの変わりに増えてくるのが、母乳の分泌を促すホルモンの『プロラクチン』です。

異なるホルモンが増減することで、体が対応することができず不調を起こすようになります。

このホルモンバランスの乱れによって引き起こされるのが、“抜け毛”と“むくみ”

もあります。

なるべく無理をせず、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。

自律神経を活性化させる運動も、適度に取り入れることでリラックス効果をもたらしてくれるでしょう。

むくみの解消には、半身浴などで体を温めるものがおすすめです。

 

(3)肩こり

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骨盤の歪みによって肩こりが悪化していきます。

また、赤ちゃんを抱っこし続けたり、

抱っこ紐を付けて買い物や小児科に行ったりすることで、

慢性的な肩こりが悩みのお母さんは多いですね。

血流が悪化し、老廃物が溜まった頭や首、

肩は固くなり、偏頭痛を起こすこともあります。

『もともと肩こり持ちではあったのですが、産後はそれ以上にガチガチになり、

休まることがありませんでした。』

という方もいらっしゃいます。

体のコリをほぐすため、セルフマッサージや簡単なストレッチを行うのも効果的です。

出産後は子育てで外出する機会がなく、

運動不足になっていることもあるため、

外を散歩することで肩こりの緩和につながることもあります。

 

(4)スタイルの乱れ、歪み

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女性の骨盤は出産のために大きく開き、

産後6か月をかけて元の状態に戻ります。

この過程で、骨盤がうまく閉じずに歪んでしまう場合もあるようです。

骨盤の歪みで血流が悪くなり、疲れが溜まりやすい、

冷えやすい、太りやすいなどの症状が出ます。

出産後は、骨盤ベルトを締めることで痛みがやわらぎます。

また、骨盤の歪みを治したり、

自宅で骨盤の歪みをリセットするためのストレッチを行うことでも

効果を感じられると思います。

当院でも紹介しています。

 

(5)貧血やめまい

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単なる寝不足や疲労からくるものなのか判断が難しいものでもありますが、

これも産後特有の症状です。

分娩時に大量の出血をしているため、

その影響で貧血となり、これがめまいにつながります。

また、母乳の主成分は血液であるため、

授乳によって鉄分不足となり症状を引き起こしてしうことも。

 

食事でも鉄分を意識的に摂取するようにしましょう。

なかなか時間も不規則になってしまいがちですが

お母さんの栄養が赤ちゃんの栄養です。

 

(6)腰痛

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産後の腰痛は、さまざまな原因が絡み合って引き起こされます。

産後すぐは骨盤が緩く、開いた状態になっています。

骨盤が歪んだ状態のままで、多くの人は骨盤まわりのどこかに痛みを感じます。

産後に歩けないほどの腰痛が起きる場合は、

骨盤の歪みが関わっていることがほとんどともいえます。

また、赤ちゃんを抱っこしたり、赤ちゃんの体重を支えながら授乳をしたりと、

今までの生活ではあまり使わない筋肉を使うことになります。

そこからくる育児での疲れや、睡眠不足も腰痛を招く要因になります。

 

もう、自分だけの体でなく、産まれてきた子どもを守っていくための体でもありますので

子どものためにも、今まで以上に自分の体を大切にするよう心がけていきたいですね。

 

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四ツ谷治療院 0533-65-7739

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