おはようございます。
四ツ谷接骨院の藤本です。
昨日のブログでもお話させていただきましたが
昨日は、昼からある野球チームのメディカルチェックを行いました。
総勢30名の選手たちの
体組成計にて体重・体脂肪・筋力量・筋バランス
関節の可動域・柔軟性のチェック
エコー観察による肘のチェックを中心に行いました。
2年生は昨年も行いましたので
昨年との比較ができ、みんな良い変化を見てとることができました。
その中で、とても嬉しい結果を得た選手をご紹介させていただきます。
昨年のチェックにて、外側の野球肘疑い(後に整形外科にて確定診断)の選手がいたわけですが
その選手の肘がうまく治ってきていることを、エコー画像上・可動域チェックにて
確認できました。
早期に発見し、投球制限を3ヶ月・ポジション変更したわけですが
昨日の練習では、しっかりプレーしておりました。
チーム状況にもよりますが、ポジションを戻しても大丈夫といえると思いますし
高校野球では、どのポジション守っても大丈夫そうですね。
外側に起きる野球肘はこの中学生時代に無理をしてしまうと
高い確率で手術になってしまいますし、手術の時期を間違えると
高校野球でのレギュラー争いにも支障が出ます。
もちろん手術をした時点で、ピッチャーでの投球は非常に難しい状況になります。
そんな中学生を増やさないためにも
きちんとした対応が必要となります。
実は、昨年もう一人外側の野球肘を発見しましたが(現3年生)、
病状は非常に深刻でした。
しかしながら全く症状がなく、判断に困りました。
ですが、このような選手を放置すると
高校野球が始まり、練習量が増加する夏までには大体強い痛みを出します。
強い痛いが出現してからでは、手術を行い
約6ヶ月〜1年はプレー復帰に時間がかかります。
高校球児にとってこの期間は地獄です。
以上のことを説明し、高校野球優先であるならば
今の野球を少し我慢しないといけないと指導しました。
彼は、1年間遠投を制限し、手術を12月に行ったそうですが
簡単な手術で済み、4月には普段通り野球ができるそうです。
その時の本人には辛い思いをさせてしまったと思いますが、
昨日は、生き生きとした表情で
「ありがとうございました」と声をかけてくれました。
嬉しい瞬間でした。
野球選手の将来を見据え
できるだけ長く野球を楽しんでもらえるように
自分の仕事を選択していこうと再度決意をした一日でした。