おはようございます。
豊川市四ツ谷接骨院の藤本です。
本日は少しコロナウイルスの関連したお話をさせていただきます。
ニュースや新聞などで報道され、ご存知の方も多い方と思いますが
豊川市の介護施設でクラスターが発生し、先週までの2週間で30名程度の
感染者が豊川市から発表されております。
なぜ介護施設でクラスター発生するのか???
そもそも私たちで手で触れて施術をするわけですが、現状愛知県内の
接骨院や治療院(国家資格保有施設)でのクラスター発生例は
報告されておりません。
また、リハビリをするような病院でも同様で、全国を見渡せば
一部クラスター発生例がありますが、接触と伴う飲食店や介護施設
と比べると圧倒的に少ない状況となっております。
何が違うのか???
現場で肌で感じているのが、
飛沫・ウイルスの停滞(密閉状態)が非常にポイントかと
思っております。
私たちのような手で施術する職業では、やはり「触れる」ということ
をとてもシビアに捉えており、
①相手の飛沫を浴びない努力
患者様にはマスクをしていただく
②ウイルス停滞防止
換気の徹底と四ツ谷接骨院では、移動式治療(10分毎治療場所を移動)
を行っております。
③手指消毒
患者様を触れる前には必ず手洗いとアルコール消毒
1日100回以上行っております。
同業の先生との会話の中でも
その他いろいろな感染予防対策を駆使し、ゼロにはならないかもしれませんが
最大限のリスク回避を行っているとお聞きしております。
当院でも行政や諸団体からの依頼もあり、きちんと行政から定められた感染予防
対策を実施して講演会や現場活動を再開しております。
業界外の飲食の状況はここでは述べませんが、
介護施設でのリスクはどうなんでしょうか???
やはり医療現場と違ってどの介護施設もリスクは上がるようです。
それは
①食事介助
利用者様がマスクを外し、距離を保つとはいえ・・・
施設人員基準が1人の高齢者に1人の介護職員というわけではないので
どうしても複数の高齢者を1人で対応することになります。
想像してください。そのような状況で、転倒や誤嚥を気にしながら
食事介助するためにはどうしても一部濃厚接触になる可能性が
高まるのは容易に想像できます。
②入浴介助
利用者様はもちろんマスクを外すわけですが、この暑い日が続く中、
マスク着用しながらの入浴介助は熱中症リスクが高まります。
現場判断でマスクを外すこともあるかもしれません。
しかもお風呂では基本的に換気の徹底はできないでしょう。
私の施設では、食事なし・入浴なしなので、
上記のようなリスクはありませんが、一日デイや入所施設では
リスクが高まる結果、全国的にも介護施設(入所施設)でのクラスターが発生
しやすい状況になっていると推察できます。
じゃあそんな危ないなら行かなければいいじゃん!!
・・・そんなわけいきませんよね・・・
一日デイや入所施設を利用する高齢者様の多くは
家で見ることができないから利用しているわけで、なかなかそういうわけ
にはいかないのが現状なんです。
当施設のデイ利用者もほとんどお休みなしです。
小児科は外来数50%になっていると報道がありました。
今回、コロナウイルスが発生した高齢者施設には
誹謗中傷のお電話がなり続けているとお聞きしております。
残念でなりません。
よく私はこんな話をします。
「あなたは車を1年手放すことはできますか?」
ほとんど方は NO と答えると思います。
もちろん私もできません。
動きを止めることは、人生の楽しみを奪い、死んだような生活になる
ことを皆さんは知っています。
また高齢者さまの外出自粛で身体機能が低下し、半年で寝たきりになって
しまった方もおられます。
そんな方達をサポートしている方への心無い誹謗中傷は
現場の息の根を止める行為といっても過言ではありません。
戦後最大の窮地ともいえるこの時代
思いやり精神でみんな協力する心で私たちは立ち向かっていきたいと
思っております。