肉離れ症例

肉離れとは

 肉離れとは筋肉に対して過剰な負荷が掛かったときに発生する筋肉の断裂のことです。そのため筋断裂と呼ばれることもあります。
 主にスポーツ活動や作業強度の高い就労現場で発生します。
 また、過労や睡眠不足などでコンディションが悪化しているときに発生頻度が上昇する傾向にあります。
 大半は部分的な断裂ですが、まれに完全に断裂してしまうこともあります。
 筋肉が損傷すると患部には強い痛みが発生します。例えば、足の筋肉の肉離れであれば、正常な歩行ができなくなり、腫脹や内出血が出現することが少なくありません。

肉離れ内出血

肉離れ回復期

肉離れ治療の注意点

 全ての怪我に共通することですが、肉離れの治療には損傷部位の特定が重要です。また、処置の仕方が多岐にわたるため、重症度の正確な査定が必要となります。そして、上の画像のように内出血が発生するケースには適切なアイシングをしなければなりません。
 スポーツの現場では「肉離れはクセになる」と言われることがありますが、大半は完治していない状態でトレーニングを再開してしまうことにあります。このことから、完治の判定は慎重に判断しなければいけません。
 また、再発防止のためにコンディショニングの方法やルーティンワークの見直しをすることも推奨されています。

受傷部位の特定

 肉離れが発生すると、損傷部位に強い痛みを感じますので患者さんに痛い場所を質問すれば大まかな損傷部位が分かります。痛みが出ている場所に内出血が出ている場合があるので目視で確認します。その後、患者さんが申告した部位に基づいて触診をすることで、損傷した筋肉を正確に特定していきます。
 また、何をしている時に発生したかや、受傷時に断裂音(何かが切れたような音)を感じることもありますので、それらのことも初回の問診時に確認します。

重症度の査定

 患部に軽くストレッチをかけると重症度を確認することができます。
 エコーやMRIなどの画像診断をすることで、より正確に患部の状況を査定することができます。
 重症度は固定の必要性・復帰時期の推定などに重要な情報となりますので、できる限り正確な査定をすることが推奨されています。

適切なアイシング

 患部に内出血がある場合には、血種(血の塊)が拡大することを防ぐためにアイシングが必要となります。血種ができることで正常な細胞が破壊される二次的な損傷の原因となることがあるからです。血種はやがて体に吸収されて無くなっていきますが、最初に発生する血種が大きいほど吸収に要する期間が長くなってしまいます。
 ただし、過剰なアイシングをすると出血を止める働きをする血小板の不足を招くことがあるので注意が必要です。

完治の判定

 怪我が治ると痛みが消えます。肉離れの痛みは「引っ張った時の痛み」「動かしたときの痛み」「押したときの痛み」の3種類ありますが、全て無くなることが完治の条件となります。
 押したときの痛みが最後まで残るケースが多いのですが、再発を防ぐためにも慎重に判定することが推奨されています。

四ツ谷接骨院の方針

 当院では上記の注意点を踏まえ、定期的な技能研修を実施しております。
 また、より早期に炎症と痛みを抑えるために特殊電気療法やスポーツ鍼灸治療を行っております。
 患部の再受傷防止のためには該当部位の強化が必要な場合がありますので、ご要望があれば筋トレ・ストレッチ・コンディショニングのアドバイスを実施しております。
 内出血による二次損傷を防ぐためや、生活上の不便を最小限に抑えるための患部固定を実施いたしますので、ご要望がございましたらお気軽にご相談くださいますよう宜しくお願いします。

TEL 0533-95-4646 受付時間 9:00~12:00 (月~土曜日)  16:00~21:00(月・火・木・金)

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