捻挫症例

捻挫とは

 捻挫とは捻り挫いた怪我のことを指し、主に関節に限界以上の動きが与えられたときに発生します。

足首捻挫

 上の画像は足首の捻挫による怪我ですが、当院に来院する理由の中でも非常に多い症例の一つです。
 自覚できる症状として、患部の「痛み」「腫れ」「熱感」「不安定感」などが挙げられます。
 また、患部を動かしたり負荷を与えた場合に痛みは強くなります。例えば足首の捻挫の場合、歩行時に患部が痛みが強くなり、走行時や階段昇降時には更に痛みが増大します。重症度が増せば行動困難になることもあり、適切な処置が必要とされています。

 以下に一般的な足首の捻挫の大まかな分類と治癒期間を記載させていただきます。

  • 靭帯損傷  …… 1週間から2カ月程度
  • 骨損傷   …… 3週間から2カ月程度
  • 筋・腱損傷 …… 1週間から1カ月程度

 残念なことですが、捻挫が正しく治っていない事例は非常に多く、そのことが医学的調査で明らかとなっています。
 捻挫後、整形外科や接骨院での治療終了時に痛みや違和感が残ったり、2~3年は症状が無く、患者さんも治療者も治ったと勘違いし、数年経過して後遺症が出てくる場合もあります。
 ありふれた怪我であるためか軽視されがちですが、後遺症を残さないためにも丁寧な処置が推奨されています。

捻挫治療の注意点

 そもそも、なぜ後遺症が発生してしまうのでしょうか?
 その要因は大きく2つに分類することができます。

  1. 正しく診断されていない
  2. 正しく処置されていない

1. 正しく診断されていない

 「え!? そんなことで?」と思うかもしれませんが、たかが捻挫との軽い認識や、冒頭に記載しましたが治癒期間が1週間から2カ月程度とバラツキが多く、完治する前に治療を打ち切ってしまうこともあります。
 レントゲンで骨に異常がないと言われたけど、痛みや腫れがひかないから当院を受診される患者様。
 実はこのようなケースは非常に危険です。
 一般的なレントゲン検査では骨の状態しかわからず、靭帯・筋肉・腱の状態までは把握できません。
 「骨に異常なし」で安心していると往々にして後遺症となってしまう傾向にあります。
 当院では、
「エコー観察による画像診断」
「触診(手で細かく触ってチェックする)」
「徒手検査」

 これらを実施して骨・靭帯・筋肉・腱の状態を細かくチェックして可能な限り詳細な損傷箇所の特定をすることを第一に考えております。

2. 正しく処置されていない

 きちんと捻挫が治らないもう一つの要因は、正しく処置されていないことにあります。
 よく、整形外科や接骨院でサポーターやテーピング・緩めの訪台で処置されることが多いようですが、これらの固定では傷んだ靭帯が正しく修復されません。当院に来院される患者様には、固定処置が不適切でなかなか痛みや腫れが引かないために受診される方が数多くいらっしゃいます。
 一般的に足首の捻挫一つとっても固定処置は負傷箇所や不詳の程度によって数十種類にもおよび、患者様の生活様式や目標(いつまでに治したいか)によって巻き加減も考慮すると同じものは一つもありません。

捻挫固定の悪い例
足首捻挫 固定の悪い例
足首捻挫固定の良い例
足首捻挫 固定の良い例

 ギプス固定によっても大きく治癒する確率が変化します。
 上図は足首の角度が不適切なため、靭帯組織の修復が不完全になりやすく、後遺症を残す可能性が高いです。
 下図は当院でも採用している固定法ですが、足がつけないほどの痛みがあったとしてもしっかりギプスを巻くことで、痛みを最小限に抑えることができるため、ある程度の歩行は可能です。
 また、適切な角度で固定されているため靭帯組織の修復率が非常に高くなります。

四ツ谷接骨院の方針

  1. 各種検査を駆使して正確な損傷部位の特定
  2. 損傷部位と生活に応じた適切な固定処置
  3. 定期的で十分な社員研修

 これらを遵守して「痛みの少ない生活をより早期に取り戻し、後遺症を残さない」をモットーに対応させていただいております。
 ご質問・ご不明な点等がございましたら、お気軽にお電話にてお問い合わせくださいませ。

TEL 0533-95-4646 受付時間 9:00~12:00 (月~土曜日)  16:00~21:00(月・火・木・金)

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